だいたい中華系のアクションカメラと言うとNovatekというところのSOC(処理するチップのこと)を使ってる物が多くて、悪い言い方をすれば、どのメーカーのモノもどんぐりのせいくらべ。
ソフトウェアの部分やイメージセンサーで差をつけてはいるものの、10000円前後の機種となるとソフトウェア部分にもあまり手をかけられないので、結構ガサツな機種も目立ったりするんですよね。
そんな中でとうとう見つけた当たり機種の記事がこちら。
かなりの数のアクションカメラを経験してきたこの私が太鼓判を押したこの機種。さすがにこいつに勝てるやつぁいねぇだろぉな〜なんて思っていたのですが。
実は前々から気になってる機種がありまして。
V50と言うワンランク上の処理チップを積んだアクションカメラがあるのですが、国内で入手しづらい状況。
ということで、今回もいつもお世話になっているGearbestさんにお願いして実機を提供していただきました。
はたして実力や如何に???
スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
センサー | 1/2.3″ Panasonic 34112 |
レンズ | 170°超広角/F値2.8 |
チップセット | ICatch V50 |
動画解像度 | 4k:3840×2160 30 fps |
写真 | 最大14M |
ディスプレイ | 2型 |
解像度 | 320×240 |
バッテリー容量 | 1100mAh |
リモコン | トロール |
防水性能 | IP68、最大60m防水 |
手ぶれ補正 | 4K30FPSまで対応 |
とりあえずメーカーサイトからの直訳ですが、国内で売られている10000円クラスのアクションカメラと比べると、1ランク上の性能です。
全体的に高機能ですが、特筆できるは「リアル4K & 4Kでの手ぶれ補正」。
世間に蔓延っている自称4Kカメラは「実は2.7K」ってのがほとんどなんですが、この機種はリアルの4K。おまけに4Kでも普通に手ぶれ補正が効くという、ほぼGoPro6と遜色ない性能です。
GoPro6に勝てないところといえば、スーパースロー(1080P 240FPS)が撮れないくらいじゃないかな?
外装&付属品
まずは外装。某GoProを彷彿とさせるようなディスプレイ向けの小洒落たパッケージングになっております(笑)
多少翻訳が荒かったりしますが、十分に実用的な多言語(もちろん日本語も)なマニュアルも添付されています。
付属品は最低限。クリップマウントとかハンドルバーマウントとかは付属しておらず、俗にいう接着系マウント&クイックリリースマウント及び、USBケーブルやクリーニングクロス、非防水裏ブタ。
車のダッシュボードやバイクのタンク、各種ヘルメットなどに接着する用途には十分ですが、自転車のハンドルバーや、体に装備するチェストマウントなどが必要な場合は別売りのアクセサリセットを購入したほうが幸せになれると思います。
GoPro純正品ももちろん流用できますが、純正品一個の値段で大量なセットが買えたりしますので最初はそんなんで慣れておいて、ハマってきたら良いのを買えば良いと思います。
外観を見てみましょう
まずは防水ケース。今どきのアクションカメラって、3箇所くらい解除しないと開封できない複雑なモノが多いんですが、ぶっちゃけちゃうと「別に防水性能さえマトモなら、ワンタッチで開いてくれた方がいいわ!!!」って思ってまして。
T5 Edgeの防水ケースはいたって単純。ロックとかもなく、一発で開けられます。(防水性能に関しては、一般的なアクションカメラの倍である60m。ですが、そこまで潜れないのであまり30mでも60mでも実用上は変わらない気もしますw)
前面にはレンズ&電源ボタン(メニュー操作時はモード切替ボタン)。いかにもフロントディスプレイのように見えるオレンジ色の「4K Wi-Fi」に関しては、ただの印刷です(笑)
右サイドには
- マイクロUSB
- マイクロHDMI
- マイクロSDカード
が搭載されています。
注意したいのが、結構高性能な機種なのでSDカードとの相性が結構シビアって事。
我が家で使っていたELECOMの安いSDカードをツッコんだら
SD Card is Too Slowって怒られて、録画ボタンを押せない事態に(笑)
以前ThiEYE機でそこらへんは体験していたのであらかじめ用意しておいたこれ!
を差し込んだところ、何事もなく認識したので・・・・。それなりに良いSDカードを使いましょう。
4Kで録画したいような場合は更に上のクラスじゃないと無理かもしれません。
タッチパネルではないので、メニューの選択に使う矢印キーが右側に。実際自転車で使う場合とか、手袋をしているとタッチパネルが使えないので、この手のいい意味で「古い操作感」の方が実は使いやすいってヤツ。
底部には三脚穴も空いているので、一般的な自撮り棒にも使えますし、GoPro以外のアクセサリでも流用しやすいので、意外に高ポイントだったりします♪
本体の質感に関しては、金属製とかではありませんのでスーパー高級感はありませんが、安物にありがちな「テカテカしたプラスチック」ではなく「しっとり系樹脂製」なので、そこまで安っぽさは感じません。
設定まわり
設定まわりに関しても、普通にLanguageから日本語を選べば普通に日本語が選択可能です。
ただ幾分怪しい部分もあるので、アクションカメラの設定がある程度わかってる人の場合は、英語のまま使ったほうがわかりやすいかもしれません。
そしてBluetooth接続のリモコンも付属。本体の設定画面から接続してあげれば、音声操作にも対応する高性能リモコンです。
しかし・・・・「アクション!スタート!ビデオ!!」って、むっちゃ日本語発音で命令しても一切反応しないので・・・・。「エ〜クション!ストゥート!ブゥィディオゥ!!」って発音してもまったく反応せず・・・。
ネイティブジャパニーズはボタン操作したほうが手っ取り早いと思います(涙
実際の動画サンプル
ということで、当ブログで過去最高のコスパを誇るこの機種。
この機種とガチ比較で撮影してきた動画がこちら!!
感想としては、ブログで縮小状態で見るには全然差を感じないんですが、Youtubeで等倍で見るとその差は一目瞭然。
道の両端の樹木のディアスファルトの凹凸など。よく見なければわからない部分ですが、そういう部分で圧倒的にT5 Edgeの方が2ランクほど上と言った印象です。
ザラつき加減とかカクつき加減も・・・・。比べなければどちらも良い画像なんですが、比べちゃうとやはりT5 Edgeの勝ち。
派手な部分でも凄さはないんだけども、ライバルは中華じゃなくてGoPRo!!
そんな気合を感じる機種ですね♪
ただ・・・画質が地味・・・
個人的にはアクションカメラに求めてるのは、写実的なものじゃなくて「派手な画質」なので、このくすんだ感じはマイナスポイントです。
バッテリーもち
サンプル動画を撮る際に、時間がなくてバッテリーを使い切るまで取り続けられなかったのですが、ライバル認定のC30Rよりゲージの減りは少ない感じ。
C30Rが実測で70分ほど回せる機体なのでT5 Edgeもそのくらいは撮れる機種だと思われます。(1080P 手ぶれ補正ONの場合)
予備バッテリーは付属していないので、長時間撮りたい人は
このあたりを買っておきましょうね♪
まとめ
ということで、以前は海外通販でしか手に入らなかったT5 Edge ですが、現在は日本のAmazonでも入手できるようになりました。
しかし品薄という事で、かなり割高な価格設定なので、「どうしても国内じゃなきゃ買わない」という場合を除いては、海外通販の方がお得に入手できます。
GearBestですと、現在フラッシュセール中で11000円ほどで入手できますので、少しでも安く入手したい方はそちらでお買い求めください。
個人的には・・・T5 Edgeの手ぶれ補正は控えめな感じで、自動車車載やバイクなどサスペンションが効いた乗り物での使用にはよさそうですが、ロードバイク本体などに固定する場合は、ちょっと手ぶれ補正が弱い印象。
おまけに海とか言っても発色が地味であまり映えないので・・・。
サイクリング時はたぶんSooCooのC30R使っちゃうだろうなぁってのが本音です(笑)
これからサイクリングも楽しい秋。
最高の相棒になるアクションカメラ選びの参考になれば幸いです♪